「〜によって/による」の使い方|4つの意味を例文で解説【N3文法】
2026年5月7日|⏱ 約4分で読めます|👁 3
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「〜によって」は日本語の中でも特に多義的な表現のひとつです。文脈によって意味が大きく変わるため、4つの用法をしっかり区別して覚えることが大切です。
📌 接続の仕方
名詞 + によって / による
- 名詞 + によって(述語修飾)
- 名詞 + による + 名詞(名詞修飾)
- 名詞 + によっては(条件・場合)
📖 4つの用法
① 〜によって(違い):「〜次第で」
「AによってBが違う/変わる」という形で、Aが原因・基準で結果が異なることを表します。
- 📝 人によって、好みが違う。
(人それぞれで好みが異なる) - 📝 国によって、文化が違います。
(国ごとに文化が異なる) - 📝 季節によって、服装を変える。
(季節に合わせて服装を変える)
② 〜によって(手段・方法):「〜を使って」「〜で」
ある手段・方法・媒体を通じて何かを行うことを表します。文語的・改まった表現に多い。
- 📝 インターネットによって、世界がつながった。
(インターネットというツールで) - 📝 この薬によって、多くの命が救われた。
(薬という手段で) - 📝 対話によって問題を解決した。
(対話という方法で)
③ 〜によって(受け身の動作主):「〜が〜した」
受け身文(〜られる)で、動作をした人・組織を示します。「〜に」よりも書き言葉的で改まった表現です。
- 📝 この小説は夏目漱石によって書かれた。
(夏目漱石が書いた) - 📝 その法律は政府によって制定された。
(政府が制定した)
💡 「〜によって」vs「〜に」(受け身)
・〜によって→ 文語的・改まった場面(論文・ニュースなど)
・〜に→ 口語的・日常会話(犬にかまれた など)
④ 〜によっては(場合によって):「ケースによっては」
「条件しだいでは〜こともある」という意味で、一部の例外・可能性を示します。
- 📝 場合によっては、キャンセルもあり得る。
(状況次第ではキャンセルする可能性もある) - 📝 人によっては、この映画が苦手かもしれない。
(人の好みによっては嫌いな人もいる)
🔗 「〜による」(名詞修飾形)
「による」は名詞の前につき、後ろの名詞を修飾します。
- 📝 地震による被害
(地震が原因の被害) - 📝 努力による成功
(努力が原因の成功) - 📝 インターネットによる情報収集
(インターネットを使った情報収集)
📝 練習問題
問1 ( )に入る最も適切なものを選んでください。
この建物は100年前に( )建てられた。
- それによって
- 職人によって
- 職人によっては
- 職人のために
答えを見る
正解:B(職人によって)
受け身の動作主を表す「〜によって」。「職人によって建てられた」=職人が建てた。
問2 「によって」の意味が他と異なるものを選んでください。
- 人によって、意見が違う。
- 国によって、法律が異なる。
- 科学によって、多くの病気が治せるようになった。
- 季節によって、気候が変わる。
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正解:C
A・B・Dは「〜次第で(違いの原因)」の意味。Cだけ「〜を使って(手段・方法)」の意味。
問3 ( )に入る正しい形を選んでください。
地震( )被害は非常に大きかった。
- によって
- による
- によっては
- によると
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正解:B(による)
後ろに名詞「被害」が続くため、名詞修飾形「による」を使う。「地震による被害」。
📌 まとめ
| 用法 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| ① 違い | 〜次第で異なる | 人によって違う |
| ② 手段 | 〜を使って | 技術によって解決 |
| ③ 動作主 | 受け身の「〜が〜した」 | 〜によって書かれた |
| ④ 場合 | ケースによっては | 人によっては難しい |
📋 解答欄
問1
問2
問3