「〜らしい・〜ようだ・〜そうだ」3つの推量表現の違いを例文で解説【N3文法】

「〜らしい・〜ようだ・〜そうだ」3つの推量表現の違いを例文で解説【N3文法】

2026年5月8日|約5分で読めます|👁 2
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「〜らしい」「〜ようだ」「〜そうだ」推量・伝聞の違い

JLPT N3頻出の3つの推量表現です。形が似ていて混乱しやすいですが、「何をもとに判断するか」で使い分けが決まります。


① 〜らしい(情報・伝聞からの推量)

意味:聞いた情報や状況証拠をもとに「どうやら〜のようだ」と推測する。

接続:普通形 + らしい

品詞 接続例
動詞 行くらしい / 行ったらしい
い形容詞 難しいらしい
な形容詞語幹 有名らしい
名詞 先生らしい

例文

  • 田中さんは来月、結婚するらしいです。
  • あのレストランはとてもおいしいらしいよ。
  • 彼女は風邪らしい。

② 〜ようだ(直接観察からの推量)

意味:自分が見た・聞いた・感じたことをもとに「〜と思われる」と推測する。

接続

  • 動詞・い形容詞の普通形 + ようだ
  • な形容詞語幹 + + ようだ
  • 名詞 + + ようだ
品詞 接続例
動詞 降っているようだ
い形容詞 難しいようだ
な形容詞 静かなようだ
名詞 先生のようだ

例文

  • 外が騒がしい。何か起きているようだ。
  • 彼は疲れているようです。
  • この問題は難しいようだ。

③ 〜そうだ【様態】(視覚的な印象)

意味:見た目から「今にも〜しそう」と感じる。まだ起きていないことに使う。

接続

  • 動詞ます形(「ます」除く)+ そうだ
  • い形容詞(「い」除く)+ そうだ ※「よい→よさそう」「ない→なさそう」は例外
  • な形容詞語幹 + そうだ
品詞 接続例
動詞 降りそうだ
い形容詞 おいしそうだ
な形容詞 元気そうだ

例文

  • 空が暗い。雨が降りそうだ。
  • このケーキ、おいしそう!
  • 彼は元気そうですね。

④ 〜そうだ【伝聞】(他人から聞いた情報)

意味:他人から聞いた情報をそのまま伝える。「〜らしい」より直接的な伝聞。

接続:普通形 + そうだ

品詞 接続例
動詞 来るそうだ
い形容詞 難しいそうだ
な形容詞 有名だそうだ
名詞 先生だそうだ

例文

  • ニュースによると、明日は大雪になるそうです。
  • 彼女は来年、留学するそうですよ。

まとめ比較表

表現 根拠 接続 ニュアンス
〜らしい 情報・間接的証拠 普通形+らしい 「どうやら〜のようだ」
〜ようだ 直接観察(見た・感じた) 普通形+ようだ 「〜と思われる」
〜そうだ【様態】 視覚的印象 語幹+そうだ 「今にも〜しそう」
〜そうだ【伝聞】 他人の言葉 普通形+そうだ 「〜と聞いた」

「おいしい」で比べると:

  • おいしそう → 見た目で判断(食べる前)
  • おいしいようだ → 食べている様子を見て推測
  • おいしいらしい → 評判・口コミから聞いた
  • おいしいそうだ(伝聞) → 誰かから「おいしい」と直接聞いた

練習問題

問題1:( )に入る最も適切なものを選んでください。

田中さんは最近忙し( )です。毎日深夜まで仕事しています。

① らしい ② ようだ ③ そうだ(様態)

答え:② ようだ

「毎日深夜まで仕事している」という直接観察の根拠があるので「ようだ」が最適。


問題2:( )に入る最も適切なものを選んでください。

今にも雨が降り( )空だ。

① らしい ② ようだ ③ そうな

答え:③ そうな(「降りそうな空」)

「今にも〜しそう」という視覚的印象には【様態】の〜そうだを使います。「降りそうな」は連体形。


問題3:( )に入る最も適切なものを選んでください。

友達の話によると、あの新しいカフェはかなりおしゃれ( )。

① なようだ ② そうだ(様態) ③ らしい

答え:③ らしい

「友達の話によると」という伝聞の文脈には「らしい」または「そうだ(伝聞)」が自然。「ようだ」は直接観察なので不自然。


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